港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

文学

NO.134 横浜育ちの閨秀作家 ささきふさ

自由学園父母会でご一緒だった尊敬する先輩のEさんが、 「昭和前期女性文学論」に論文を発表されました。 《ささきふさ「春浅く」と「ある対位」ーモダニズムとフェミニズムの視点から》 というものです。 この論文を書かれる経過を聴いていた私は、 謹呈の…

NO.123 クリスマスおめでとう 星のかんむり 谷村みよ子

クリスマスおめでとうございます。 わたしの大好きな作家松谷みよ子さんの「星のかんむり」のお話を書きます。 イギリス、ロンドンに住むブラウンさんという大金持ちのおじいさんが亡くなりました。 教会や、貧しいひとたちのための施設や病院に、 いつもた…

NO.117 アルカサル 王城

フランス映画の後は中世スペイン歴史漫画、読破しました。 青池保子さんの「アルカサル 王城」です。 「ベルサイユのバラ」「エースをねらえ」は高校生の時にオンタイムで熱読しましたが、 滅多に漫画を読まない私ですが、これにはすっかりはまってしまいま…

NO96.三浦綾子「母」映画化

「母」という小説はご主人の三浦光世さんのたっての願いで執筆された本だそうです。共産主義者、プロレタリア文学の旗手と呼ばれる小林多喜二。彼のことを綾子さんはほとんど知らなかったので、最初は戸惑いますが、多喜二の母が受洗した人と聞いて、 同じ信…

NO.90 月兎耳の家 稲葉真弓さん 最後の小説

「私、人生をやり直したいと思ったことは 一度もない」 最期まで作家としての生を全うした 著者の息遣いが聞こえる遺作 2014年8月の終わりに逝去された 稲葉真弓さんの小説三編が刊行されました。 ダイヤモンド地下街有隣堂で目に飛び込んできた帯に書かれた…

NO.75 カメのせなかはなぜまるい ルーマニア昔話

小学3年頃から岩波おはなしの本 シリーズにはまりました。ルーマニア「りこうなおきさき」エチオピア「山の上の火」中国 「白いりゅう 黒いりゅう」スペイン 「ポルコさま ちえばなし」デンマーク 「ものいうなべ」ポーランド 「千びきのうさぎと牧童」 当時…

NO.23 八人のいとこ ルイザ・メイ・オルコット

オルコット一家が住んでいたオーチャードハウス 「一番勇敢な犠牲的行為の大部分は人に知られもせず、ほめられないものなんだよ。 だからといって、その行為の美しさを損ねはしないものだ。」 村岡花子先生の随筆に出てきた「八人のいとこ」は小学校のときに…

NO.22 英文法と聖書(2) マルタのはなし

マルタとマリアのおはなしです。以下前日の続きです。 * * * フィレンツェ生まれの画家アレッサンドロ・アッローリ ( Alessandro Allori ) が描く「マルタとマリアの家のイエス」。 マルタとマリアは、キリストの熱心な帰依者であった。ある日、キリスト…

NO.21 英文法と聖書 (1) 婦人之友 と村岡花子先生

小学校時代、村岡花子先生の訳した小説を愛読していましたので「花子とアン」 は毎日見ていました。 婦人之友に村岡花子先生の随筆があったに違いないと思って、自由学園図書館に保管してある資料から調べていただいたところ、面白い記事を見つけました。 「…

NO.9 青春の一冊 氷点 

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 青春の一冊 読書大好きの私、一冊選ぶのは大変難しいのですが、「青春の」とつけば、三浦綾子さん「氷点」をあげます。 氷点は『朝日新聞』朝刊に1964年12月9日から1965年11月14日まで連載されました。東京オリン…

NO.8 アルプスの少女ハイジ 美しき魂

ハイジの村 ハイジ資料館 生涯で初めて、自分で読んで感動した本は「アルプスの少女ハイジ」でした。 今は宮崎アニメの方というより、某CMで有名になっている「ハイジ」ですが、 私の記憶にある最初に読んだ本の挿絵はいわさきちひろさんが描いたものでした…

NO. 4 春の朝(あした) 神は天にあり 世はすべてよし

写真はプリンス・エドワード島のグリン・ゲイブルズ 赤毛のアンの家です。 原題をそのまま訳せば 「グリン・ゲイブルズのアン」といいます。 それを「赤毛のアン」と訳した村岡花子先生のセンスに脱帽です。 その「赤毛のアン」の最後に引用されているロバー…

NO.3 風景 いちめんのなのはな 山室暮鳥

風 景いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめ…

NO2. 桜の樹の下には

冷たい雨降りの日曜日、コタツの中で本を読んでます。この時期になるとどうしても読みたくなる《桜の樹の下には》(梶井基次郎著)。 高校2年生の現国で大好きだった先生の授業で取り上げられて以来、私は桜を見るたびに、冒頭の言葉が浮かぶようなっていまし…