港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.6 入学式によせて 自分自身と社会を変容させる学び “Learning to Transform Oneself and Society”

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本の学校は4月始まり。
欧米のように9月始まりにした方が合理的なことはよく理解できても、
やはり、桜の季節に新学期が始まることは、私たちの心にあっていると思います。
今日、母校入学式に参列して、しみじみと思いました。
幼稚園から大学まで、私の入学式はすべて礼拝の中で行われたなあとも思い返していました。
学院長のお話しも校長先生のお話しも心にしみました。

ところが、不思議なことに自分の入学式のことよりも、
今になると子どもたちの入学式の想い出が強いものです。

自由学園男子部に入学した日のことを一生忘れません。
朝、記念講堂で入学式があり、生徒はそのまま先輩に連れられて親子はバラバラになりました。
これからの生活の説明を受けたあと、父母会による歓迎会が女子部食堂であり、
手作りのお食事でもてなしを受けました。
その後、クラス全員の父母紹介、そして入寮式と、夜まで続きました。

自由学園で学びを始めたのは、息子だけではありません。
私も真の学びをさせていただきました。

近郊の父母はアイウエオ順で委員となりますが、二人の息子の在学中、
私は5回委員になり、委員長という大役までいたしました。
縁によって結ばれた者たちが大いなる教育方針のもとで結束していくのです。

写真は私が新入生父母歓迎会会場の最終チェックを行ったときの写真です。
シチューとサラダ、パン、クッキーとお茶が準備されています。
学園内で育てたお花がテーブルの上に飾られます。

自由学園は信仰を持った2人のジャーナリスト、羽仁吉一・もと子夫妻によって、大正10年(1921年)4月15日に創立されました。
 
「生活即教育」をモットーに独自の教育を続けてきましたが、社会の変化や少子化の波は自由学園にも及んできました。
学園長は羽仁 翹先生を最後に創立者一族の手を離れました。
ちょうどそのころ、委員をしていましたので、つぶさに変わる様を見ることになりました。

今年度、新しい学園長が誕生しました。
長男が男子部1年生のときに担任をしてくださり、二男が男子部6年(高校3年)のときの担任の先生です。
本当にうれしいです。


自分自身と社会を変容させる学び “Learning to Transform Oneself and Society”
社会をよくするための教育、これこそが羽仁夫妻が生涯をかけて目指した教育だと思います。

新学園長 高橋和也先生の就任のあいさつです。ぜひお読みください。
http://www.jiyu.ac.jp/jiyu/jiyu_b1.html