港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.14 家康ゆかりの静岡浅間神社とフラメンコ

 
大雨の東名高速を西に向かって走る車から見える世界は真っ白。
こんな土砂降りの雨は久しぶり。晴れ女の私には滅多にない光景です。
静岡に着いても、雨。光も射しているのに雨でした。
 
目的地の駿河国総社の静岡浅間神社は家康に縁深い神社です。
神部神社・浅間神社大歳御祖神社の三社があり、総称を静岡浅間神社と呼びます。
この週末はスペイン色に染まっていました。
第18回 日本・スペイン・シンポジウム開催に伴い、神社境内でも、いろいろな催しが行われ、舞殿で、阿木耀子さんプロデュースのフラメンコ曽根崎心中特別バージョンがお披露目されました。
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開演の前に麓山神社にお参りしようと、108段の石段を登って行くと、空気が変わっていました。
夜のとばりが落ちる前のひっそりとした神社の前で熊本の皆様に心を寄せました。
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さて、なぜ、静岡でスペイン?と思って調べてみると、日西友好の歴史がわかりました。
1609年、スペイン船が千葉県沖で遭難し房総沖に座礁した際に、乗組員373人のうち、317人の命が救われました。
 
救われた乗組員たちは駿府で家康公に接見し、メキシコに渡航するために建造された帆船を貸し与えられるなど手厚い待遇を受け、そに温情に感服してメキシコに出発しました。
こうした対応への返礼として、1611年、スペイン国王フェリペ3世から徳川家康公に時計が贈られました。
このことは、日本人が初めてヨーロッパの国を訪れて外交交渉をした「慶長遣欧使節団」の契機になりました。
そこで今ではスペインと静岡のシンポジウムが行われているそうです。
 
土砂降りの雨が降っているのに、6時半になったら、晴れて、月が出ているでしょう。
とう確信がありました。
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実際、定刻には見事に晴れて、月が照り、星は瞬いていました。
あれほどひどい土砂降りの後だからこその、美しい静かな夜が訪れてきたのでしょう。
どんなにひどい状況でも、必ず好転するもの。
心穏やかになれないことも多いけれど、大丈夫なのだと、空に浮かぶ月を見ながら思いました。
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素晴らしい舞台です。
 
曽根崎心中レポートは後日に…