港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.20 フリーメイソン グランドロッジの石の扉が開いた時

フリーメイソン はソロモンの神殿を作った職人たちの群れから始まり、

16世紀に友愛団体となり、歴史を表で裏で動かす存在になっていきました。

「自由」「平等」「友愛」「寛容」「人道」五つを基本理念にして、

会員同士の親睦を目的としています。

モーツァルトメンデルスゾーンも、アメリカ大統領ジョージ・ワシントンも長崎グラバー亭のグラバーもフリーメイソンリーでした。
詳しくは調べていただくことにして、ロンドンにグランドロッジの石の扉が開いた時のことを書きたいと思います。
 
ダン・ブラウンダ・ヴィンチコード」を読んでから、フリーメイソンについて調べてみると、面白いことばかりでした。
そんな時にロンドンに行く機会があり、迷わずロンドングランドロッジに行くことにしました。
ツアーから離れての単独行動です。タクシーは大きな教会のような建物の前で止まりました。
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 一部が資料館になっていますが、教会のように扉の中に入ることはできませんでした。
受付に行き、中に入りたいと告げると、11時に来るように言われました。
 
f:id:tw101:20160424214105j:image近くのフリーメイソンのお店でお土産を見て時間を潰して、言われた時間に行くと、
数人の日本人女性がいました。
近づいて声をかけると、 ロンドンにある日本語学校のお母様たちのためのツアーでした。
費用を払えば飛び入り参加ができると言われ、もちろん参加しました。
受付の方は私を日本人学校のお母さんと思ったのでしょう。すごい偶然です。
個人で行ったら、普通では決して開けてもらえない石の扉が開きました。
月と星が描かれた高い天井の大広間には、背の高い椅子が中央を開けてコの字に並べられていてます。
その椅子腰掛けて日本語の説明を聞きました。
圧倒されて写真を撮ることも忘れてしまいました。
 
旧約聖書列王記には神殿の石職人たちは王の信任を得て、会計も任されて報告をする必要もないと書かれています。そこには莫大な富が集まり、ユダヤの国が崩壊した後も富を持ち続けたのでしょうか。
16世紀、ルターが宗教改革をしたあとのヨーロッパで力をつけてきたフリーメイソンリー、その活動は表舞台だけに終わるわけではなかったのでしょう。
 
グランドロッジの見学を終え、ツアーメンバーとロンドン三越で合流して、「フリーメイソンのグランドロッジに行ってきました」と報告すると、添乗員さんがびっくりして「よく中に入れましたね」と言いました。
ざっと説明すると「ラッキーですね。突然行って中に入れたなんて、ありえないことですね」真顔で驚いていました。
 
私の旅にはよくある不思議なお話です。
 
f:id:tw101:20160424214907j:image こちらは長崎グラバー亭にあるフリーメイソン刻印のある支柱