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港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.54 エロティック日本史 日本人のご先祖さまの姿が新鮮です

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私が尊敬する女流作家が生前過ごされた書斎に訪れたとき、

どんな本を読まれていたのかと、興味を持って拝見していますと、
突然「盆踊り 乱交の民俗学」「日本エロ写真史 」という文字が目に入ってきました。
 
手にとってみると、よく取材された“学術書”でした。
その、著者下川耿史氏が、今回、幻冬舎文庫から
「エロティック日本史」を出版されたので、早速読みました。
 
私は日本史にあまり興味がなく、『古事記』も『日本書記』も、
ほとんど読んだことがありません。
 
副題に「古代から昭和まで、ふしだらな35話」とある通り、
まさか…え?…の話題で驚きました。
創世記で書かれたユダヤの民の歴史に比べると、
なんておおらか無邪気な始まりなのでしょう。
 
以下、引用します
 
 
-----日本人で初めてセックスした男女といえば、いうまでもなくイザナギイザナミである。日本最古の資料である『記紀』、すなわち『古事記』と『日本書紀』によってその場面を復元してみると、両書ともに天地創造の場面に続いて、2人による「国生み」のエピソードが語られている。
 
 712(和銅5)年にできた『古事記』の場合、イザナギが「自分には成り成りて成り余れるところがある」と語ったところ、イザナミは「自分には成り成りて成り合わぬところがある」と答えたので、イザナギが「汝が身の成りあわぬところを刺し塞いで国生みをなさん」といって関係したという。
 これに対して8年後の720(養老4)年に成立した『日本書紀』の「神代編」にはイザナギが「自分には陽の元といわれるものがある」といったのに対して、イザナミが「自分には陰の元がある」と答えたので、イザナギは「自分の陽をあなたの陰と合一させよう」といって関係したとある。
 
日本書紀』の「陽の元」「陰の元」という表現に比べると、「成り成りて成り合わぬところ」とか、「汝が身の成りあわぬところを刺し塞いで」といった『古事記』の記述の方がはるかに生々しく、わいせつ感が漂っているように感じられる。これは『古事記』が稗田阿礼という1人の語り部による物語であるのに対して、『日本書紀』は大和朝廷が「正史」を残そうという意図のもとに編さんしたものだから、きれいごとの表現になったのだろうと推測されている。-----
 
第一章 第1話冒頭です。
イザナミイザナギの名前は知っていても
私は今迄何も知りませんでした。
 
日本の歴史語るとき、私は戦争や侵略など、破壊的な面でとらえたり。
宗教と信仰の面で考えてみたり、
表面的なとらえかたで判断していました。
でも、こうしてエロティックな面で見てみると、
世界でも高水準文化を持っているフランスを凌ぐと思います。
 
なんでも真似が上手な国民性、清教徒の国をお手本に
突っ走ってきましたが、そろそろ目先を変えて、
十分に大人の文化の担い手になったらと、ふと、思います。
 
ひょんことから、冬の終わりの頃、
下川耿史さんにお目にかかることになりました。
とあるデパートの日本料理店で待っていると、
下川さんは小脇に大切総紙袋を抱えていらっしゃいました。
 
「今日、これから、原稿を届けるのですよ。」とおっしゃいました。
まさにそのときの原稿がこの本になりました。
そして 著者プロフィールの写真は、その日に撮影されたものとお見受けしました。
私記憶にある笑顔のお写真、とって素敵です。
 
ぜひ、お手に取ってご覧ください。