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港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.73 Turkish Deligt とナルニア物語

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Turkish delight
トルコの悦び という名前のお菓子は
本場トルコではロコムといいます。

日本の柚餅子に似ている食べ物と聞いていまして、
どうかして、食べてみたいと思っていました。

実はこのお菓子は『ナルニア物語』「ライオンと魔女」に登場する
重要なアイテムなのです。
ピーター、スーザン、エドモンド、ルーシーの兄弟がワードローブの森を抜けて、
たどり着いたナルニア国は冬の女王に支配された暗黒時代でした。

映画の大ヒットで、有名になったナルニア物語です。

 

C.S.ルイス原作 The Chronicles of Narnia 『ナルニア物語』を
最初に読んだ小学生の時の感動を忘れることはできません。
家の洋服ダンスに入り、どうにかナルニアに行けないものかと思ったものです。

 

ライオンと魔女」の原題はThe Lion, the Witch and the Wardrobe
ですから、ワードローブは重要な役割を果たしています。
洋服ダンスとワードローブは大違いです。

翻訳は瀬田貞二先生でした。
私は物語の世界に引き込まれ、ルーシーに感情移入して
ナルニア国を旅をしました。
ところが、どうしても、納得がいかない場面がありました。

 

 

冬の女王がエドモンドを取り込もうと、好きなものを食べさせ、
エドモンドがプリンを食べるシーンです。
寒い冬、ソリの上で、スプーンを使って食べるプリン…。
子どもながらになんともチグハグな気がしていました。

 

ところが、のちに、ここでエドモンドが食べたお菓子が
ターキッシュデライトだとわかりました。
翻訳家中村妙子先生の翻訳講座で
当時の翻訳秘話を聞いたときです。

Turkish delight というお菓子がなんだかよくつかめず、
当時の子どもたちの好物にしたというのです。
そこで「プリン」になったのです。
なるほど、瀬田先生も翻訳に手こずったようです。

 

 

オックスフォード大学で教鞭をとっていたルイス教授、
学生たちの間で流行っていた大麻
ターキッシュデライトのお菓子をまぶした粉砂糖に見立て
これを悪魔の誘惑とかけてターキッシュデライトを選んだそうです。

 

 

映画化された時、私がこのシーンに注目したのは言うまでもありません。
ちゃんとターキッシュデライトを食べていました。
そして口の周りを白い粉だらけにしていました。

 

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あのワードローブもちゃんと思った通りの衣装ダンスでした。
なかなか良くできていると思ったものです。

今、映画「アリス・イン・ワンダーランド」が公開されていますが、
作者ルイス・キャロルオックスフォード大学で数学を教えていました。

指輪物語」の作者トールキン言語学が専門でした。
そしてC.S.ルイスキリスト教が専門でした。
この3人は同じ時にオックスフォード大学で教え、知り合いでした。

それぞれが自分の得意とする分野でファンタジーを書きました。
ファンタジーはイギリス、ドイツに秀逸な作家が出ています。

話が逸れましたが、ターキッシュデライトに戻します。

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今回、ロンドンのハロッズで念願のターキッシュデライトを買ってきました。
その味は…。甘いです。

甘い言葉には気をつけましょうと思わされました。

そして、エキゾチックな魅力溢れるトルコが
平和を存続できるようにと思いました。

トルコの悦びを与えてくださいますように。