幕末、黒船が何度もやってきて、開国をせまりました。
黒船から隠岐をまもるように命じました。
松江藩はアメリカの黒船に対抗するため
イギリスとアメリカから軍艦を買いました。
軍艦を動かすためにはたくさんの乗組員が必要です。
でも、隠岐の人たちは、
天皇に親しみをもっていましたし、
将軍家より天皇を大切に思っていました。
松江藩の強引なやり方に怒り心頭、ついに反乱をおこしました。
3000人の島民が立ち上がったのです。
隠岐の島に自分たちの政府をつくりました。
1868年のことです。
そこで、あらためて
自分たちの政府を認めて欲しいと政府に訴えますが、
これが隠岐騒動の簡単なあらましです。
パリコミューンが1871年のことなので、なんと日本の方が先に
自治政府を作ろうとしたのです。
素晴らしい小説に仕上げたのが、
「神と語って夢ならず」でした。
今回、文庫本となり「島燃ゆ、隠岐騒動」と改題されました。
きちんと自分たちの考えを持って行動した島の人達の勇気に
心を動かされます。
自治政府の夢は叶いませんでした。
しかし、今の私たちに勇気と希望を与えてくれます。
私も何かを残せるとしたら、見える財産や物品でなく、
人生は生きる価値があるのだという
夢と希望を残したと思います。
隠岐の島に行ってみたくなりました。
本はこちらから購入できます
⇩