ヨベルの年 The Jubilee year って聞いたことがありますか?
25:10 この五十年目の年を聖別し、全住民に解放の宣言をする。
それが、ヨベルの年である。
あなたたちはおのおのその先祖伝来の所有地に帰り、家族のもとに帰る。
25:11 五十年目はあなたたちのヨベルの年である。
種蒔くことも、休閑中の畑に生じた穀物を収穫することも、
手入れせずにおいたぶどう畑の実を集めることもしてはならない。
一言でいえば、お金の貸借りをもチャラにするという聖別された一年で、
50年に一度のサイクルでやってきます。
実は2015年9月から2016年9月がヨベルの年らしいです。
らしいと言うには、文書を読み解くいろいろな説があり、
誰も本当のことなどわからないからです。
そういうことを置いておき、私は昨年からのヨベル年を信じています。
10月に父が亡くなり、大きな変化が訪れ、
相続のことから、息子の起業、自分の退職準備まで、
ジェットコースターのようなスピードで駆け抜けてきました。
それに加えての新企画が加わり、
頭は常にフル回転という日が続きました。
そして、いよいよお誕生日、定年退職の日を迎えました。
最後の日と知って、取引先の海運会社の方がわざわざ会いにきてくれました。
海外取引を始めた時、一から教えてくれた神戸にいる担当者の方とも
電話で挨拶ができました。
大家さんや、世話になった方々に挨拶まわりをして、
荷物を車に載せ、帰る段になったとき、
スタッフが花束と記念品を持って並んでいました。
お疲れ様でした。寂しくなります。
という言葉を聞いて、
思わず涙が溢れてきました。
ずっと一緒に仕事をしてきて、
妹みたいに大切なスタッフと抱き合って
泣いてしまいました。
もっとドライに終わると思ったけれど、
やっぱり涙が出てしまいました。
夜は長男宅でお誕生日会を開いてくれました。
お嫁さんがお赤飯を炊いてくれました。
3歳になったばかりの孫娘が
ハッピーバースデーの歌を歌ってくれます。
どんどん成長する彼女と、これから衰えていく私。
この先、どれだけの時間を共有できるかわかりませんが、
大切にしようと思いました。
50年に一度のヨベルの年、
60年に一度の丙申。
この二つが重なり合う年は300年に一度。
激動、変換の年になると言われる丙申。
原点復帰のヨベルの年。
この1年は私にとって、大きな変革の年でしたが、
最後になって、鮮やかな解決を迎えました。
全てに感謝して次に進めます。
その時にしかできないことを、
きちんとしていこういう
ごく、当たり前のことを
ふと、思いました。