港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO. 161 しぇあひるずクリスマスコンサート


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アドヴェントに入った12月6日金曜日の夜、
しぇあひるずヨコハマの小さなサロンでクリスマスコンサートを開催しました。
小堀英郎さんのピアノと奥様でソプラノ歌手の平田葉子さんを
お迎えしての、アットホームなコンサートでした。

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いつも暮らしているお部屋を片付け、お掃除し、椅子を並べ始め、

懇親会に出すお料理の手配や、お迎えまで、

一人でコツコツやっていく準備をしていくことも、とても楽しい事です。
「待つ楽しさ、準備する楽しみ」を十分に味わって、
18時半に開場、19時に開演しました。

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小堀さんとは8年くらい前に出会いました。
キラキラ輝く光、さらさら流れる水、スーと頬を撫でていく風を感じる

ピアノの演奏に心惹かれて、ファンになりました。


「シェアハウスを作って、そこにピアノを置きます。
小さなサロンコンサートをしたいです。小堀さんいらしていただけますか?」


出会いから数年経って、私は恐る恐る小堀さんにお伺いしました。
たった20人しか入らないコンサート、あまりに失礼な申し出かしら…と思いましたが、

小堀さんはすぐに快諾してくださいました。


そしてさらに2年が過ぎ、去年いよいよ実現しました。
夢のような素敵なコンサートでした。
そして「来年もコンサートをしましょう」と約束をし、
今年は奥様の葉子さんも一緒にいらしてくださいました。

 

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小堀さんは貴公子のような素敵な方で、みんな一目惚れしてしまうイケメンです。
パリ・エコールノルマル音楽院でピアノを学び、国内外でのコンクールでキャリアを積まれ、

韓国、アメリカ、ヨーロッパを定期的に巡り、演奏活動を展開され、

さらにハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)の親善大使を務めるなど、

国際的に活躍されています。

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小堀さんのお人柄はそのまま演奏に反映されていますが、

その原点は『信仰』です。
そして、その『信仰の原点』は『神様から愛されている』ことを知ったことです。


小堀さんはコンサートで演奏合間のMCで『証し』をされます。
『証し』とは信仰に導かれた経験と主イエスの十字架と復活について語ることです。

生い立ちや経験話と似ているようで、全く違うものです。


少しご紹介します。
小学校6年生の夏、ご両親が離婚され、

寂しい思いを打ち明ける人も場所もない生活となりました。
高校2年生の夏、お父様がクリスチャンの女性と再婚し、

初めてキリスト教会に行く機会を得ました。
礼拝に参加した教会で温かく迎えられ、居場所ができ、

聖書を深く学ぶようになり、

そのクリスマス、イエス・キリストを救い主と信じました。
音大でピアノを専攻していた3年生の時に、

オートバイによる交通事故に遭い、

左手首を砕く大怪我を負ってしまいます。
医師から「ピアノは諦めた方が良いのでは」という宣告を受けました。
ギブスで左手を固定され、絶望感に苛まれている時、聖書を開き、
ヨハネ福音書を読みました。

 

 

 

「あなたがたは心を騒がしてはなりません。
神を信じ、またわたしを信じなさい。
…わたしはあなたがたに平安を残します。
わたしの平安を与えます」(ヨハネによる福音書14章 1〜27節)

 

エスの力強い言葉に希望を持ちました。
それから、不思議なことに、医学的にも理解できない出来事が起こりました。
接合不能とされていた骨が完全に繋がったのです。
小堀さんは自身に起こった奇跡と癒しを体験し、心に誓いました。
「この手はもはや自分のものではない!神の恵みを奏でる手として生涯捧げます!」と。

 

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この体験は終わりではなく、始まりです。
人生いろいろあり、絶望の中で、倒れ込んでしまうこともあります。

でも、復活のイエスがいてくれる…これは私も確信しています。


16歳の11月26日に母を失くした私はもはや笑顔でクリスマスは迎えられないと思いました。
そのクリスマス、スウェーデン宣教師宅のクリスマスディナーに招かれた時、

夫人は私を抱きしめて言いました。
「お母さんをなくして、悲しいですね。辛いですね。
真っ暗ですね。でもね、イエス様はね、あなたのために生まれたのよ」

私のためにイエス様はお生まれくださった!

これまでのクリスマスと全く違った喜びに溢れました。


クリスマスは美味しいお料理やケーキを食べて、

プレゼントを交換したり、

楽しいひと時を過ごす時…?

確かにそうですね。

 

だれもいない、一人ぽっちのクリスマス、最低……
そんな寂しいあなたと共に生きてくれるためにイエス様はこの世に生まれてくださった…

この大きな喜びは
何にも勝る大きなプレゼントです。


この本当のクリスマスの喜びを知っている小堀さんの奏でるピアノと、
クリスチャン家庭で生まれ育った奥様の葉子さんの賛美は
来てくださったひとの心にあかりを灯してくれました。

 

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感謝のクリスマスコンサートでした。