港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.162. IR(総合型リゾート)の実現に向けて 横浜市

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神奈川公会堂で開催されたIR市民説明会に参加してきました。

先月、事前の申し込みをして、当日、受付で座席指定を受け、開始10分前に席に着きました。

私の席は3-20 前から3番目で林文子市長をしっかり見据えことのできる席でした。

 


元TBSアナウンサー渡辺真理さんが司会を始めると、

すぐに

「なぜあなたが司会をするのか」というヤジが飛び、

「(前回)私に至らない点がございました。あくまでも中立な立場で

司会を務めさせていただきます」と低姿勢。

こんなことに時間を使ってはもったいないということで

開始20分ほどで本題に入りました。

 

 

 


まず、最初に横浜市長の林さんから横浜の現状が説明されました。

 

「東京、大阪に比べ横浜は日帰り客が多く、観光消費額は少ないんですね。

 

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生産人口が少なくなるのに、老年人口が増える一方、

経済活力は低下し、

個人市民税も減少し、社会保障費が増加するわけですよ。

上場企業も東京の17分の1の107社しかなく、

法人市民税も東京の14分の1の570億円しかないわけ。

市民一人あたりの一般会計予算額は大阪67.3万円に比べ、47.1万円と少ないんですね。」

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とにかく、東京、大阪に比べて横浜市は見入りが少ないという説明がありました。

 

 

次の話題はどれだけお金がかかるかということ。
「老朽化した市道は修繕しなくちゃいけないし、

小中学校も建て替えなければ危ないし、

巨大台風への対応もしないといけないし、

それは大変なんですよ!」

という泣き落としが続きます。

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次は…

「ですけどね、今年はラグビーワールドカップもあって、

勝戦には70,103人も来場したし、

新港ふ頭もできて、ワールドクルーズポートには同時に

7隻の大型船も停泊できるようになったんですねえ〜

来年のオリンピック・パラリンピックでは

8カ国のホストタウンになるし、

英国代表チームの事前キャンプにもなるわけですね。

大型音楽ホールもできるし、

ガーデンネックレス横浜や

横浜農場の取り組みも素晴らしいものなのですよ〜」

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と、横浜がすごい取り組みをしていることをアピール。

 

なるほど、すごいじゃない。

これをもう少し発展させればIRなんていらないんじゃないの?

と素朴に思いました。

 

 


はい、ここからです。

「お金がなくなってしまうから、稼がなければね。

それにはカジノ でしょ!」と言わんばかりに

横浜がめざすIRの姿、憧れのシンガポールリゾート・ワールド・セントーサや

マリーナ・ベイ・サンズの宣伝

そして横浜が欲しいIRの構想が語られ、

こんなのいいでしょう!という宣伝の後、

市民の皆さまへの安心・安全への対策をさらっと

話して19時40分が過ぎ、休憩タイムに入りました。

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15分の休憩中で質問を書いて渡し、

渡辺真理さんがランダムに抜き取った質問に

市長が答えるという形の第二部が始まりました。

 


休憩タイムに会場を見渡してみれば、3:2で男性優位。

年齢的に6割は60代以上という印象です。

みんな「天下のご意見番」というお顔をされているように見えます。

 

そういうおじさまたちを迎え撃つために

林文子市長は「話の長いおばさん戦法」をとっているのでしょうか!

と、思ってしまうほど、関係ないことに話が飛びます。

(私に言われたくないでしょうが…)

 


⚫︎これだけ市民反対がある中で、市民投票をしないなら、

 どうやって市民の同意を取り付け確認をするのですか?

 


⚫︎入場制限をかけるのはいいが、入場者が少なければ

 収益は少ないのではないか?

 


⚫︎デメリットの検討が少ないのでは?

 


⚫︎本当に市として収入増となるのか?

 企業が儲かるだけではないのか?

 


⚫︎収入がないなら、まず先に無駄使いをやめるべきではないか!

 


質問に、「話が長くてすみません」と言い訳しながら

的外れな答えをしては司会者に指摘されてる林市長。

 

私は質疑応答のメモを取っていましたが、

段々気分が悪くなってきて、

お腹も痛くなってきて、

我慢の限界の20時35分に退出してしまいました。

あの後、どうなったのかしら…

 


この説明会は18箇所で開催されるようなので、

一回ごとに学び、もう少しきちんと説明できるようになることを

期待します。

 


私はカジノ はカナダナイアガラにある

カジノ しか入ったことがありません。

シンガポールのカジノ では中国人の団体があまりうるさくて、

入り口で退散したので、他のカジノ とと比べることができませんが、

ナイアガラのカジノ は早朝だったこともあり静かで清潔で、

1時間ほど一人でスロットをしてみました。

初めてなので、係の人にいろいろ教えてもらって遊びました。

20ドルでやめようと決めていましたが、

最初は面白いようにコインが出てきました。

でも最後は空になってしまい、“donation ”の文字。

“何がdonation “よ…と軽く受け流しましたが、

後で聞いたら、1969年に法律でカナダのカジノ の「寄付金」は政府が受け取ることができ

モントリオールオリンピックの赤字返済にも、

カジノ で得た税金が使われて、

カナダ国民のカジノ に対する考えが肯定的となり、

今ではカナダの至るところでチャリティーや、レジャーとしてカジノ を

楽しむようになったというのです。

 


またナイアガラ周辺の先住民であるセネカ族は自身の

カジノを経営する権利を訴え、アメリ最高裁が許可し、

セネカ族をはじめとする先住民がカジノ 運営に大きな役割を持ち、

セネカ・ナイアガラ・リゾート&ホテル」ができました。

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カジノ の収益は子どもたちの教育福祉、社会的弱者の救済に

使われているそうです。

なるほど、そういうやり方もあるのだなあと思いました。

 

 

世界のお金持ちがたくさんヨットでやってきて、

カジノ で遊んで、たくさんのお金を落としてくれたら、

食べることのできない子どもら達の給食を

もっと充実させることもできるかもしれません。

 


でも、きっと、横浜市は騙されて、外資企業ばかりが儲かって、

税金はスイスあたりの銀行に行ってしまうのではないかしら…

などと思ってしまいました。

 


なんでも使いこなせなければ意味はありません。

横浜市がIRを持つには相当な覚悟と知恵が必要です。

奴隷のように振り回されず、主人にならないといけません。

覚悟も知恵もないなら、無駄な支出を抑えて、

今あるものをフルに活用して、

慎ましく、身の丈にあった暮らしをするようにしたが無難でしょう。

 


ところで、この説明会、若い人に参加出来るような

時間と場所を考えて欲しいと思いました。

若い彼らの時代のことです。

若い彼らなら、ジ・オリジナル・カジノ ・ヨコハマ を

作れるかもしれない…

そんな希望を持ちました。

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