港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.202 《ヴァイオレット・エヴァーガーデン》

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2度の公開延期となっていた

京都アニメーションの新作映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が、

昨日18日、全国の劇場で公開初日を迎えました。

 

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コロナ自粛期間、私はTSUTAYAディスカスでDVDをジャンルを問わず借りまくり、

毎日何時間も映画見ていました。

その中の一本が「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」

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映像の美しさ、ストーリーの展開、作品の持つ世界観にすっかり心を奪われ、

テレビの再放送で本伝を観ました。

 

 

 

 


封切られた映画は期待通りの素晴らしい作品でした。

入場する際、数量限定での三種ランダム配布中の、

書き下ろし短編小説冊子『ベネディクト・ブルーの菫」をいただきました。

感激!

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ここで、内容を少し紹介します。

戦闘武器として拾われ、殺戮の道具扱いされていた名もなき少女が、

若き少佐にヴァイオレットという名前を与えられ、

庇護を受け、道具から人間へと育てられていきます。

ヴァイオレットは主人であるギルベルト少佐の命令を忠実にこなし、

戦争末期の戦闘で両腕を失くしながらも、

手負いの少佐を助けようと奮闘しますが、

病院で気づいたときには、少佐の生死もわからず、

自分も義手をつける身体になっていました。

 

 

 


退院後、ギルベルトの親友でもあった上官のホッジンズの経営する郵便社で

手紙を代筆する自動手記人形〜ドールとして働くことになりました。

タイピストとしては極めて優秀なヴァイオレットですが、

人の心が分からず、報告書のような味気ない文章しか書けませんでした。

依頼人との関わり中で、次第に、言葉にならない思いを知り、

感情が豊かになっていき、一人前のドールと成長していきます。

 


ヴァイオレットはギルベルト少佐が最後に言った「心から愛している」

という言葉の意味を知りたいと強く願っていきます。

 


依頼人たちの、肉親思う愛情の深さを知るうちに、

「愛」の意味を理解するようになり、

ヴァイオレットは国一番のドールとなります。

そして、今回の新作へとストーリーは展開していきます。

 

何度も、涙を拭いました。

 

 


「自動手記人形」という職業、憧れてしまいます。

お気に入りの便箋に手紙…を書くことが大好きでした。

 

全国各地のお友達へ、せっせと手紙書いていた高校時代…

万年筆でペンだこができるくらい毎日書いていました。

 

最近、手紙を書いたのはいつかしら…

 

 

いつしか、手紙はメールに変わっていきました。

 


この映画を見ていると、

思いを綴った手紙を、

封蝋印のある封筒に入れて送りたくなります。

 

 

 

人は愛されて初めて、愛を知り初めて、

誰かを愛することができるようになる…と

切ないくらい無垢なヴァイオレットの姿を見ていて思います

 

あいしている…

愛…それは…心から大切に思うこと…

はかなく、すぐに壊れてしまいそうな心を

優しく包むひだまりのよう…

 

 

登る朝日の輝きが

今日という日に希望を与えてくれます。

 

 


夢と希望を持って京都アニメーションに入社し、

大好きなアニメの仕事をしていて、

放火事件の犠牲になった36名の尊い命の悼み、

クレジットの名前を見て、涙が止まりませんでした。

 

こんなに素敵な映画を作ってくれて

ありがとう

ありがとう 

ありがとう

 

駅直結のT・ジョイ横浜のレイトショーの帰り道、

駅周辺にはコロナ禍を忘れるようなたくさんの人影がありました。

 

元の日常には戻れないけれど、

少しずつ、少しずつ、前に進んでいく時がきたようです。

 

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