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港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.116 Elle s'en va

日記

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先日、お疲れモードの昼下がり、布団にくるまって

コロコロしながら、
「ミス•ブルターニュの恋」Elle s'en va という映画を見ました。

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あらすじはざっとこうです。

フランスの片田舎の街で
老いた母を抱え、女手一つでレストランを経営する69歳のベティ。

彼女は19歳のときに、ミス・ブルターニュに選ばれるほどの美貌でしたが、
今はちょっと疲れたおばさんになっていました。

夫が事故で亡くなった後、ある男性の愛人となっていましたが、
彼はずっと年若い女性を妊娠させてしまいます。
それで別離。

レストラン経営も暗礁に乗り上げ、
ベティは何ひとつ思い通りにいかずイライラして、禁煙を破り、
机の中からタバコを取り出し、
気晴らしに一人車を走らせます。

そのタバコも切らしてしまい、タバコを買いにドライブを続けるうちに、
いろいろな事柄に巻き込まれていきます。


険悪な間柄の娘から孫息子を娘婿の父親の家に連れていくことになり、
珍道中が始まります。そして…………

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https://m.youtube.com/watch?v=KX3vYLxSFyU#action=share

 

タバコの販売機やコンビニがある日本では、ちょっと考えにくいですが、

本当に何にもない田舎ではタバコを調達するのもおおごとです。

通りすがりのバーでは初めて会うおばさん達と仲良くなったり、

酔い潰れて気がついたら、見知らぬホテルのベッドの中だったり、
かつてのミス達が集まる写真会に参加したり、
なかなかスリリングな展開もあります。

 

さて、この映画は2013年作成。
69歳のカトリーヌ・ドヌーブは歩き方もすっかりおばさん。
あの美しいカトリーヌ・ドヌーブが…

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脚本・監督のエマニュエル ・ベルコは細かいところまで気配りした絶妙なテンポで、
なんども大きくうなずきました。

60歳を過ぎたら、もうおばさんではなく、おばあさんと
若い時はそう思っていました。
ましてや69歳なんて、おばあさんで当たり前と。

 

でもそうではないのですね。
若作りがいいのでなく、中身の問題。

私はもうダメと思ってしまったら、ダメダメ。

ベティは終盤で人生を取り戻していきます。
フランス女性はシワを隠しません。
シワも自分にとって愛すべきものと肯定的に考えます。
主体的に生きるにかけてはフランス人は格別と思います。

ロードムービーというのでしょうか。
美しい風景を見ながらハンドルを駆るベティを見ていたら
私も一人で車の運転をしたくなっていたのでしょう。

日曜日は本調子でないというのに、
思うままに館林までドライブしてしまいました。
好きな音楽をかけて首都高湾岸線を制限速度で
走っていると何か気持ちがすっきり。

ページは新しくなり、次のチャプターが始まったなあと
ベイブリッジを渡りながら、ふと思いました。