港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

2017-01-01から1年間の記事一覧

NO.139 君はどこにいるの

「君はどこいるの」 時は昭和39年、東京オリンピックを控え、右肩上がりで沸き立っている時代。妻に先立たれ作家の藤沢省二郎は、すみ慣れた邸宅を売り払い、 鎌倉にこじんまりとした平屋に移り住みました。 一人娘のみことお手伝いのきよと3人が暮らしてい…

NO.138 いわき復活への道

東日本大震災から6年の歳月が流れました。まるでもう復興されたいるかのように思い込もうとしてもまだまだ道のりは険しいものがあります。 もともと過疎化が進んでいて、諸問題が山積している地域が根こそぎ生活基盤を失ったのです。 復興 reconstruction と…

NO.137 耳が痛い話し…と月夜のノクターン

ピアニストの久元祐子さんのブログをいつも楽しみにしています。先日は“ショパン@なんば”というテーマのブログで、YAMAHAなんば店サロンでのショパン講座のことを書かれていました。ショパンの愛した楽器プレイエル、その柔らかなピアニッシモやふわりと残響…

NO.136 にっぽんよ にっぽん ドドンガドン

…………テレビのせいである。と、唐突に書く。すべてがテレビのせいでないにしても、99パーセントは、テレビのせいなのだ。テレビが人間を“思うままにもてあそん”でいる。そうするために、私は三十年近くテレビの仕事をした。日本と日本人を手玉にとるために、…

NO.135 冬来たりなば春遠からじ

3月 弥生に入りました。 来月、グランドオープンを迎えるしぇあひるずヨコハマですが、二つの建物を同時にリノベーションするというのは想像以上に困難なことが多く、気の休まることはありません。 工事が始まってから、のべ700人の方々が作業をしてくださっ…

NO.134 横浜育ちの閨秀作家 ささきふさ

自由学園父母会でご一緒だった尊敬する先輩のEさんが、 「昭和前期女性文学論」に論文を発表されました。 《ささきふさ「春浅く」と「ある対位」ーモダニズムとフェミニズムの視点から》 というものです。 この論文を書かれる経過を聴いていた私は、 謹呈の…

NO.133 和をもって尊しとなす

今年度から確定申告にマイナンバーが義務付‼︎ いつの間に⁉︎ と驚きました。 私はマイナンバーカードを持っていないし、通知書さえ手元にありません。 あの頃、父の看取りで家にいることがなく、通知書さえ受け取れず、そのままに… 国民全員にナンバーを振る…

NO.132 チャリティーコンサート In 建長寺

北鎌倉から鎌倉へ向かう道に鎌倉五山第一位臨済宗建長派大本山建長寺があります。 1253年に宋から来日していた高僧・蘭渓道隆を招いて建立した最初の禅寺です。けんちん汁の始まりの禅寺と言ったら親しみがわくでしょうか。 先日、建長寺本堂でチャリティー…

NO.131 「母」いよいよ上映です

プロレタリア文学の旗手と呼ばれた小林多喜二の母小林セキの一生をプロテスタント作家三浦綾子が描いた小説「母」その映画を観てきました。 監督は御年85歳の最高齢女性監督 山田火砂子さんです。山田さんは知的障害をもったお子さんを育てられました。社会…

NO.130 沈黙 Silence の衝撃

スコセッシ監督「沈黙」を観てきました。 私の想像より、ドライな映画という第一印象を持ちました。また、日本では描けない視座だと思いました。 折しも本日 、大阪城ホールで高山右近列福式が行われます。 時の移り変わりを感じます。 映画内容でなく、私の…

NO.129 子どもへ期待するもの

【子どもにとって親の期待とは何か】 『父母であること』あなたは子どもたちに愛を与えることはできるがあなたの ものの考えを 与えることはできないなぜなら子どもたちは 子どもたち自身のものの考え方を持っているのだから あなたは子どもたちのからだを世…

NO.128 吟遊詩人の旅 ウクライナの音楽と文学

昨夜、JASRAC 日本音楽著作権協会主催 「世界を旅する音楽」の最終回がけやきホールで開かれました。私は昨年、夏にバンドウーラ奏者 カテリーナさんのコンサートをプロデュースしました。今回のコンサートはお姉さんのナターシャさんが出演されました。水晶…

NO.127 しぇあひるずヨコハマと ゆずりは

私が暮らした家の内部解体が始まりました。 解体してみたら、60センチも天井に空間があったことがわかりました。 半世紀前に建てられた三階建て鉄筋コンクリート造りで、三階が住居、一階、二階は当時しては珍しいメゾネットタイプの賃貸住宅です。 もう一棟…

NO.126 母の希いと息子の覚悟

「死んだら何を書いてもいいわ」母・萩原葉子との百八十六日萩原朔美著 本を整理していたら、この背表紙が目に飛び込んできました。 積読になっていた本です。とても、とても、気になって、お正月早々 読みました。 詩人 萩原朔太郎の長女である葉子と暮らし…

NO.125 2017年 希望の年に… 断捨離して始めましょう

2017年は穏やかな光に包まれて始まりました。 元旦は地元の洲崎神社とヨコハマの隠れた名所、 コットンハーバーに お散歩してきました。 一昨年は実父、昨年は義父と2年続いての喪中となり、今年は、そのお知らせさえも出しそびれ、いただいた方に寒中お見舞…