港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

NO.27 ヴァルブルギスの夜 ヴェロニケローデ

私は本を読むことが好きです。 旅をすることも好きです。 ですから、文学の舞台となった場所を訪ねる旅に出ることは最高の楽しみです。 古代ケルトにはバルティナあるいはケートハブンと呼ばれる春の祭りがあります。 この祭りの前夜が「ヴァルプルギスの夜…

NO.26 Master of Torque

不思議なご縁で日本のCGアニメーションスタジオ シモグミさんの 社長下山真吾さんにお目にかかりました。 ヤマハ発動機オリジナルアニメ「マスター・オブ・タング」シーズン3が 4月27日に公開され、そのエンディングテーマを歌った根本さん、 製作デスクの …

NO.25 癒し人 ナザレのイエス

ナザレのイエスは 癒し人 ヒーラーでした。 病人を治療するキリスト。ニコラ・プッサン作 サクラダファミリアエルサレムの馬小屋でイエスが誕生した時に東方からの三人の賢者によって 黄金、没薬、乳香が捧げられました。 ユダヤの王が生まれたとなっては大…

NO.24 悲しみを越えて

「行ってきまーす!」 昨年12月23日の午後2時、2日後に16歳のお誕生日を迎える聖菜ちゃんは お父さんからからプレゼントされた新しい靴を履いて元気に玄関を出て行きました。 その1時間半後に警察から交通事故にあって病院に運ばれたという一報が入り…

NO.23 八人のいとこ ルイザ・メイ・オルコット

オルコット一家が住んでいたオーチャードハウス 「一番勇敢な犠牲的行為の大部分は人に知られもせず、ほめられないものなんだよ。 だからといって、その行為の美しさを損ねはしないものだ。」 村岡花子先生の随筆に出てきた「八人のいとこ」は小学校のときに…

NO.22 英文法と聖書(2) マルタのはなし

マルタとマリアのおはなしです。以下前日の続きです。 * * * フィレンツェ生まれの画家アレッサンドロ・アッローリ ( Alessandro Allori ) が描く「マルタとマリアの家のイエス」。 マルタとマリアは、キリストの熱心な帰依者であった。ある日、キリスト…

NO.21 英文法と聖書 (1) 婦人之友 と村岡花子先生

小学校時代、村岡花子先生の訳した小説を愛読していましたので「花子とアン」 は毎日見ていました。 婦人之友に村岡花子先生の随筆があったに違いないと思って、自由学園図書館に保管してある資料から調べていただいたところ、面白い記事を見つけました。 「…

NO.20 フリーメイソン グランドロッジの石の扉が開いた時

フリーメイソン はソロモンの神殿を作った職人たちの群れから始まり、 16世紀に友愛団体となり、歴史を表で裏で動かす存在になっていきました。 「自由」「平等」「友愛」「寛容」「人道」五つを基本理念にして、 会員同士の親睦を目的としています。 モーツ…

NO.19 ブタの貯金箱

熊本・大分の震災の被害に遭われたみなさまにどんな援助ができるかを考えています。 いろいろな取り組みがあり、その輪は広がっていきますが、一つ興味深いお話があります。 ピンクの可愛いブタの貯金箱、どうしてブタの形をしているのでしょう。 ネットで調…

NO.18 三つのお祝い

ユーミンファンオフ会で知り合ったお友達のお誕生日会を北浦和二木屋さんでしました。 日本国登録有形文化財の二木屋さんは古く懐かしい日本家屋で、 お庭にはツツジの花が咲き、ホッとする空間を醸し出しています。 お部屋の中にはお雛様や兜や、懐かしいお…

NO.17 Let us be Just  正義と平和は口づけする

大きな森の小さな家のレプリカ なんとなく周囲がざわざわして集中力が落ちてきているとき、 「大草原の小さな家」の作者ローラ・インガルス・ワイルダーのエッセイをまとめた本 『大切なものはわずかです。』(いのちのことば社)(2013年12月出版)を読み返…

NO.16 良寛さんの手紙とニーバーの祈り

文政11年(1828)11月12日に、現在の三条市を中心に、 後に「三条の大震」と呼ばれる大地震が起こりました。マグニチュード7と推定され、死者1400人余り、倒壊した家屋は11000戸と伝えられています。 この時、71才になっていた良寛さ…

NO. 15 曽根崎心中 お初 徳兵衛 悲恋物語

「此の世のなごり。夜もなごり。死に行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜」 近松門左衛門作「曽根崎心中」の世話物浄瑠璃の有名な道行の言葉です。 天満屋の女郎お初と徳兵衛の悲恋物語は歌舞伎でも描かれていますが、今回は阿木耀子さんプロデュースの…

NO.14 家康ゆかりの静岡浅間神社とフラメンコ

大雨の東名高速を西に向かって走る車から見える世界は真っ白。 こんな土砂降りの雨は久しぶり。晴れ女の私には滅多にない光景です。 静岡に着いても、雨。光も射しているのに雨でした。 目的地の駿河国総社の静岡浅間神社は家康に縁深い神社です。 神部神社…

NO.13 今日、できることはなに?

熊本からの被害状況が伝わり、想像以上の被害に胸が痛くなります。 私に何ができるか、今日も考えていました。 土曜日午後、しぇあひるずヨコハマではイベントが行われていました。 神奈川・反町エリアのデータ収集をして、それを地図上にまとめていくワーク…

NO.12 マグダラのマリア エロスとアガーぺの聖女

熊本で大地震が起き、多くの方々が不安な思いをされていると思うと、心が痛みます。 なんでこんな理不尽なことが起きてしまうのでしょうか。 何もしてあげることのできない自分の無力さを思うと居ても立っても居られません。 テレビでは同じような映像が繰り…

NO.11 Mary Magdalene in Ecstacy

400年の時を超え、2年前にフランスで見つかり、世界初公開「法悦のマグダラのマリア」に会ってきました。 たくさんの批評家や観賞したみなさま方が、様々な講釈、意見、感想を述べていらっしゃいますから、そのあたりはどこぞでお読みいただくとして、ただの…

NO.10 谷千根界隈から上野 お散歩 締めは地元ヨコハマ

朝から同窓会たより発送作業をしてから、日暮里へ。 ユーミンつながりのお友達と待ち合わせて、 お昼に「川むら」のお蕎麦をいただこうと思っていたのに、 あるべき場所は空き地になっていました。 新築つき10月までおやすみの告知板に呆然… そこで彼女が界…

NO.9 青春の一冊 氷点 

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 青春の一冊 読書大好きの私、一冊選ぶのは大変難しいのですが、「青春の」とつけば、三浦綾子さん「氷点」をあげます。 氷点は『朝日新聞』朝刊に1964年12月9日から1965年11月14日まで連載されました。東京オリン…

NO.8 アルプスの少女ハイジ 美しき魂

ハイジの村 ハイジ資料館 生涯で初めて、自分で読んで感動した本は「アルプスの少女ハイジ」でした。 今は宮崎アニメの方というより、某CMで有名になっている「ハイジ」ですが、 私の記憶にある最初に読んだ本の挿絵はいわさきちひろさんが描いたものでした…

NO.7 プラチナ通りのワインバー カノン

港区白金台の目黒通りから始まる外苑西通りのことを、いつからプラチナ通りと呼ぶようになったのでしょうか。 私が白金に通った学生時代はそんなオシャレな通りではありませんでした。 噂には聞いていたワインバーに初めて行くことができました。 その名もカ…

NO.6 入学式によせて 自分自身と社会を変容させる学び “Learning to Transform Oneself and Society”

日本の学校は4月始まり。 欧米のように9月始まりにした方が合理的なことはよく理解できても、 やはり、桜の季節に新学期が始まることは、私たちの心にあっていると思います。 今日、母校入学式に参列して、しみじみと思いました。 幼稚園から大学まで、私の…

NO.5 長男夫婦結婚記念日 二人の決意と母の思い

本日、長男夫婦は 4回目の結婚記念日を 迎えました。 そして、二人にとって 新しい門出の記念日になりました。昨年、会社を辞め、 半年の準備期間を経て、 今日、株式会社ここくらすを 設立しました。 地元横浜の地域に根ざした リノベーション事業を展開し…

NO. 4 春の朝(あした) 神は天にあり 世はすべてよし

写真はプリンス・エドワード島のグリン・ゲイブルズ 赤毛のアンの家です。 原題をそのまま訳せば 「グリン・ゲイブルズのアン」といいます。 それを「赤毛のアン」と訳した村岡花子先生のセンスに脱帽です。 その「赤毛のアン」の最後に引用されているロバー…

NO.3 風景 いちめんのなのはな 山室暮鳥

風 景いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめ…

NO2. 桜の樹の下には

冷たい雨降りの日曜日、コタツの中で本を読んでます。この時期になるとどうしても読みたくなる《桜の樹の下には》(梶井基次郎著)。 高校2年生の現国で大好きだった先生の授業で取り上げられて以来、私は桜を見るたびに、冒頭の言葉が浮かぶようなっていまし…

NO1.春の歌

桜も咲きそろい、春本番。新年度始まりました。大きな希望で胸を膨らませ、小さな不安を心に隅において、新しいスタートを切ったたくさんの人達がいることでしょう。わたし今日からブログを始めます。今さらブログ?時すでに遅し?と思われそうですが、小さ…