行きたいなあ思っていながら、なかなか行くことのできなかった
「2016 たにけん祭」第三回目にして、ついに参加できました。
会場の公園クラシックスは、渋谷山手教会の地下、
元ジャンジャン。昔の記憶が蘇ります。
でも今は全く違った雰囲気で、グランドピアノを囲む形で椅子が並べられていて
どこに座っても音楽が堪能できる造りになっていました。
谷川さんのお子さんとうちの子どもが同じ学校。
同じ頃、一緒に在学していた関係で、
父母会お友達でした。
その子どもたちも、今はもう大人。
MC はとっても面白くて、まるでトークショー、
ずっと聞いていたくなりますが、
ここは演奏会、素敵なピアノが響きます。
賢作さんのピアノは直球が来るかと思うと、
と逃げる不思議なボールみたいで、
弾んだり、転がったり、ウキウキする音がたくさんありました。
子どもたちのために作られた
「うたは いつも そこにいて」は、
覚 和歌子さんの詩に、賢作さんが曲をつけた
とってもユニークな歌で、賢作さんが歌うと
こちらまでドンドン元気になっていくようでした。
今という厳しい時代を生きる子どもたちの心ごころを写して
長く歌い継いでもらえる歌集となりますように
と、覚さんが書かれていますが、全く同感です。
大人にとって生きにくい時代は
子どもにとって、もっと生きにくい時代です。
でも、子どもは比べることができません。
今しか知らないのですから。
楽譜とCDを買ってきました。
実際子どもたちが歌っている元気な歌声は
朝の日差しにぴったりです。
そして、ゲストの登場。
寝占友梨絵さん。TBS系「家族ノカタチ」の挿入歌も歌っていらっしゃる
若手実力派のジャズシンガーです。
初めてのセッションというのに、息はぴったり。
賢作さんがお父さんの眼差しをもって、友梨絵さんを包みこみ、
安心して歌っているように思いました。
賢作さんのお父さん、谷川俊太郎さんが作詞、
賢作さんが作曲したソングブック
「歌に恋して」も手に入れてきました。
宝石のような言葉が光ります。
歌 うた はいいものですね。
俊太郎さんの詩、一つだけご紹介します。
宿題
目をつぶっていると
神様がみえた
うす目をあいたら
神様は見えなくなった
はっきり目をあいて
神様は見えるか 見えないか
それが宿題
『二十億光年の孤独』より
宿題、やってみようと、ふと、思いました。