港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.118 ショパンとペール=ラシェーズ墓地 (1) Cimetière du Père Lachaise

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ペール=ラシェーズ墓地でもっとも景色の良い場所から
 
 
今日から師走。
気ぜわしい時ですが、もっとも美しい季節となりました。
 
 

さて、ペール=ラシェーズ墓地をご存知ですか?

フランス、パリ東部にある広さ43ヘクタールという広さの墓地です。
私は墓地の近くで育ったためか、墓地が好きで、
海外に行くと有名人の眠る墓地を訪れます。
 
昨年の10月後半、スペイン、カルメンの旅の最後にパリに寄り、
たった1日の自由時間に迷わずペール=ラシェーズ墓地に行きました。
10月17日に亡くなったショパンのお墓参りのために。
 
 
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ヴァンドーム広場
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ショパン終焉の場所
 
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マドレーヌ寺院
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フレデリック・ショパンはパリ、ヴァンドーム広場にある、今はショーメのお店がある
アパートの二階で息を引き取りました。
39歳という若さでした。 
10月30日、マドレーヌ寺院でお葬式が執り行われました。
モーツァルトのレクイエムが流れる中、多くのパリっ子たちにい
見守られショパンの棺が運ばれていきました。
ショパンの「前奏曲集」から第4番ホ短調と第6番ロ短調が演奏されました。
オルガンを弾いたのはフランツ・リストでした。
 
 
そして、遺言通り、心臓は祖国ポーランドに送られ、
遺体はペール=ラシェーズ墓地に葬られました。
 
マドレーヌ寺院から、ペール=ラシェーズ墓地までの道に
多くの人々が並んでショパンを見送りました。
 
ちょうどパリを訪れた10月27日は
10月31日のハロウィンを持って夏期から冬期へ変わる、
日本でいえばお彼岸のようにお墓参りに行く週となっていました。
 
パリのホテルからタクシーに乗ってペール=ラシェーズに向かいました。
地下鉄で行く手もありましたが、時間節約のためタクシーを使いました。
海外で一人でタクシーに乗るときは、
私はできる限りホテルの前からタクシーに乗ります。
係の人に行き先を告げ、係からタクシーの運転手に言ってもらいます。
特にペール=ラシェーズ墓地に一人で行くので、
かなり慎重になっていました。
 

「ペール・ラシェーズ」とは、ルイ14世の告解を聞いた神父さんの名前だそうです。
もともとは、17世紀に作られたジェズイット派の僧院が造られた土地で、ルイ14世の聴聞告解師(懺悔を聞く相手)であったラシェーズ神父(ペール)の名が、墓地の名称として残りました。
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墓地の前にはどこの国にもお花屋さんがあります。
私はショパンのお墓に供えるブーケを買いました。
 
 
墓地というより、手入れの行き届いた公園のようです。
私が通った入り口には地図の販売がなくて
仕方なく地図を写真撮影しました。
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ショパンのお墓
 
 
著名人のお墓があるのですが、何しろ広いです。
 
道を聞いた時はわりかし近いと思ったのですが、
歩き始めたら、道に迷ってしまいました。
人影もない広い墓地をウロウロして、やっとショパンの墓地を見つけました。
ここで30分経過してます。
オスカー・ワイルドのお墓にたどり着けるかしらと思いながら、
歩き始めるとふと見れば、墓石にピアノの絵が見えました。
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そばに寄ってよく見れば、 KEN SASAKI 日本人の方なのかしらと思いつつ、
地図を頼りに坂を登り始めた時、背後から
オスカー・ワイルドの墓地に行きたいかい?」という声がしました。
「ええ、行きたいです」 と答えながら、後ろを向くと、
そこに一人のおじさんが立っていました。(続く)
 
 
 
 
 

NO.117 アルカサル 王城

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フランス映画の後は中世スペイン歴史漫画、読破しました。

青池保子さんの「アルカサル 王城」です。

「ベルサイユのバラ」「エースをねらえ」は高校生の時にオンタイムで熱読しましたが、

滅多に漫画を読まない私ですが、これにはすっかりはまってしまいました。

昨年、スペインへカルメンの旅に出かけ、すっかり魅了されていましたところ、

先だって、FBのお友達がこの漫画を読んでからスペイン旅行にいらしたことを聞き、

ぜひ読みたいとお借りしました。

 

 

ちょうどJAERV TOUR の始まった時と重なり、読む時間もなくなってしまいました。

この2日間で13巻を完読。心はアルカサルへ飛んでいます。

この漫画は14世紀、戦国時代にあったイベリア半島を舞台に、

奔放な情熱と冷酷な策謀で「残酷王(エル・クルエル)」とも呼ばれた、

カスティリア王国の実在の王ドン・ペドロことペドロ1世の波乱の生涯を描いた作品です。

 

ドン・ペドロが父王からも母からも愛されることのない孤独な少年時代を経て、

数多くの強敵と脇役を交えて自国を強国にしてゆく姿が描かれています。

1983年『月刊プリンセス』で連載時開始。

最初はドン・ペドロの生まれた1334年から絶頂期の1364年までが描かれていて、

おおむね歴史に忠実な作品でした。一旦中断されて、2007年、24年後に完結しました。

プリンセスGOLD』に掲載された完結編では、

前編でドン・ペドロの凋落と1369年の死を、後編ではそれ以後を子や孫の時代である1388年までを描いています。

 

あらすじ 編集
主人公ドン・ペドロは、カスティリア王アルフォンソ11世と王妃マリアの嫡男として生を受けるが、母子共々、父王の愛を得られぬ幼少時代を過ごした。 父王が戦場で病死をすると、わずか15歳で即位することになるが、宰相に思うがままに操られる傀儡の王となる。この宰相を追放し、親政を行い始めるも、王侯貴族や実母の裏切りによって全ての権力を剥奪され、幽閉されてしまう。しかし仲間割れを起こした貴族を利用して権力を取り戻したドン・ペドロは、この経験を基に、決して裏切りを許さない専制君主となった。以降、武勇と知略を駆使して、庶兄で生涯の仇敵となるエンリケや近隣諸国との戦いを開始する。(Wikipediaより)

 

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この頃のイベリア半島カスティリアグラナダアラゴン、ナバーラ、という王国があり、
それぞれの王がイベリア半島の統一を目指して戦いに明け暮れていました。
ヨーロッパの歴史は戦争の歴史です。
政略結婚、裏切、 超某、暗殺、なんでもござれ。
主人公ドン・ペドロと庶子の兄エンリケとの生涯の戦いは読んでいて息苦しくなりました。
愛妾から王妃になったマリアとの純愛は少女漫画には欠かせない重要ファクター。


宝塚でもやっていたのですね。それも知りませんでした。

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昨年、訪れたアルカサルはそれはそれは美しい王城でした。
キリスト教イスラム教の融合。
カルメン物語に心を奪われて出かけて行きましたが、
この漫画も読んでから行けば、
もっともっと視点を広げてみることができたかもしれないと思いました。

 

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アルカサル 門

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塔からの景色

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世界一美人と評判のマリア様

 

 

スペイン、アンダルシア、情熱の国、

もう一度行きたいと … と最後のページを閉じてふと思いました。

この場を借りて全13巻を貸してくださったY様にお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

 

Y様から家系図をいただきました。

ヘンリー8世とカタリナが結婚し、その娘がメアリ1世。

エリザベスとイングランド女王をかけて争うメアリ。

スペイン無敵艦隊はエリザベスに敗北し、スペインは覇権を失っていきます。

視点が広がりました。

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女性はマリアとカタリナという名前が多いですね〜。

漫画で学ぶ歴史。面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

NO.116 Elle s'en va

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先日、お疲れモードの昼下がり、布団にくるまって

コロコロしながら、
「ミス•ブルターニュの恋」Elle s'en va という映画を見ました。

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あらすじはざっとこうです。

フランスの片田舎の街で
老いた母を抱え、女手一つでレストランを経営する69歳のベティ。

彼女は19歳のときに、ミス・ブルターニュに選ばれるほどの美貌でしたが、
今はちょっと疲れたおばさんになっていました。

夫が事故で亡くなった後、ある男性の愛人となっていましたが、
彼はずっと年若い女性を妊娠させてしまいます。
それで別離。

レストラン経営も暗礁に乗り上げ、
ベティは何ひとつ思い通りにいかずイライラして、禁煙を破り、
机の中からタバコを取り出し、
気晴らしに一人車を走らせます。

そのタバコも切らしてしまい、タバコを買いにドライブを続けるうちに、
いろいろな事柄に巻き込まれていきます。


険悪な間柄の娘から孫息子を娘婿の父親の家に連れていくことになり、
珍道中が始まります。そして…………

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https://m.youtube.com/watch?v=KX3vYLxSFyU#action=share

 

タバコの販売機やコンビニがある日本では、ちょっと考えにくいですが、

本当に何にもない田舎ではタバコを調達するのもおおごとです。

通りすがりのバーでは初めて会うおばさん達と仲良くなったり、

酔い潰れて気がついたら、見知らぬホテルのベッドの中だったり、
かつてのミス達が集まる写真会に参加したり、
なかなかスリリングな展開もあります。

 

さて、この映画は2013年作成。
69歳のカトリーヌ・ドヌーブは歩き方もすっかりおばさん。
あの美しいカトリーヌ・ドヌーブが…

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脚本・監督のエマニュエル ・ベルコは細かいところまで気配りした絶妙なテンポで、
なんども大きくうなずきました。

60歳を過ぎたら、もうおばさんではなく、おばあさんと
若い時はそう思っていました。
ましてや69歳なんて、おばあさんで当たり前と。

 

でもそうではないのですね。
若作りがいいのでなく、中身の問題。

私はもうダメと思ってしまったら、ダメダメ。

ベティは終盤で人生を取り戻していきます。
フランス女性はシワを隠しません。
シワも自分にとって愛すべきものと肯定的に考えます。
主体的に生きるにかけてはフランス人は格別と思います。

ロードムービーというのでしょうか。
美しい風景を見ながらハンドルを駆るベティを見ていたら
私も一人で車の運転をしたくなっていたのでしょう。

日曜日は本調子でないというのに、
思うままに館林までドライブしてしまいました。
好きな音楽をかけて首都高湾岸線を制限速度で
走っていると何か気持ちがすっきり。

ページは新しくなり、次のチャプターが始まったなあと
ベイブリッジを渡りながら、ふと思いました。

 

 

NO.114 JAERV at Yokohama & Asakusa

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昨日は初雪が降りました。
スェーデンでも記録的な雪が降ったとヨエルが会った日に
話していたことを思い出しました。
来日前は彼らを イエルブ とグループ名で呼んでいましたが、
一緒に行動していうちに ヨエル、ハロルド、アンダース、マルクス、トビアス
個人の名前で呼びあうように心が通いあってきました。
平和ってまず個人の名前で呼び合うことから始まるのかもしれません。

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最終日の公演は私の地元、横浜、山手、横浜ユニオン教会でした。
この朝は小雨混じりの曇り空。
霧笛の横浜もいいものでした。



ハロルドはポケモンをやってます。
山下公園は聖地なようで大喜び。
また、宮崎アニメの大ファンでみなとの見える丘公園では
コクリコ坂の舞台と知って大喜び。
一緒にいてとても楽しいです。

 

横浜ユニオン教会でのコンサートは
PENCIL BUNCH との競演でした。
JAERVが先に演奏するのは初めてです。
ドラムのセット中、トラブル発生。
キックペダルが足りない…
みんなの連携プレーで、レンタル屋さんで借りれることがわかり、
場所を聞けば、私の自宅からすぐのところで、
私は抜け道を通って最短時間で戻りました。
神さま、ありがとうございます。
毎日、起きる不思議なことに私は感謝でいっぱいです。

 

本番は素晴らしいの一言でした。
音響的にもビジュアル的にも今回のツアーで一番イエルブ的だったと思います。
PENCIL BUNCHのみなさまのゴスペルも素晴らしかったです。

自然に何度も心から神様、ありがとう、
地には平和 天にみ栄あれ と祈っていました。

最後は OH! HAPPY DAYで大合唱。
なんて素晴らしいのでしょう。
最高のひと時で、これまでにあったことが全てGOOD と思いました。

横浜から爽やかな新しい風が吹いていきました。

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翌日 日曜日早朝、アンダースは一人帰国しました。
彼の低音の魅力にすっかり魅了されました。
読書が趣味で車の中でもサスペンス物を読んでいました。

ヨエルとトビアスは東京にあるバプテスト教会の賛美奉仕をしました。
この日は収穫感謝礼拝です。
収穫感謝祭はアメリカのもの。
ヨーロッパではこの日はアドベントを迎える「裁き」の礼拝だそうです。

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礼拝後は下町亀戸でもんじゃ、お好み焼きを食べました。
マルクスは自然派食がお好き。

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だいたい好みが私と同じということがわかってきました。
私のオススメは全てお気に召したようです。

 

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最後の最後は浅草。
観光に力を入れている浅草、さすが。
伝統文化に触れてもらおうと様々な取組をしてます。
この日は日本舞踊に挑戦というステージがありました。
全く何も知らないで、エレベーターを待っていたら、
係からキャンセルがでたので、やってみませんかと誘われてやってみました。
無料です。

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後で浅草の友達から、超人気でなかなか体験できないと聞いて驚きました。
またまた、ラッキー。

 

 

奥さまに浴衣をお土産にしたいというトビアスを案内して、
もう季節外れの浴衣は売ってない!ことがわかってきました。
ところが、最後のお店で在庫がありました。
それも2800円 帯1600円という良心的値段。
素晴らしいお土産になりました。

最後まで、恵まれたツアーでした。
I miss you, とハグしあったヨエル。
さよならは言わないよ。
またすぐ会えるから…
泣かせるわね。

最後まで一緒だったヨエルとトビアス

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後ろ姿を見送り、目頭が熱くなりました。

 


そして、今日、再び、横浜ユニオン教会でコンサート。
ハンガリージプシーバイオリンのチャリティコンサートです。

どんな魔法が飛び出すか、楽しみです。

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NO.113 JAERV MET THE TOKYO GIRLS

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12日、下北沢音倉ではアコースティックで競演した新月灯花、
この日は彼女たちのホームグランドで
きゃすちゃんねるの仕切りでのライブでした。

ライブをするということは簡単なことではなく、
お客様がいなければ、
どんなに良い演奏をしても虚しいものです。
全く無名のJAERVを観にきてくれるお客様はまだいません。
新月灯花のキャスが救いの手を差し伸べてくれました。
集客の心配がいらないライブは私にはありがたく、
キャスが女神に思えました。

 

対バンも考えてくれて、トップにはアイリッシュスタイルの韓流セレブレイト
http://ameblo.jp/juggl-blog/image-12220714000-13801058167.html

抜群のセンスを持つJOSYと個性派が揃いました。
熱気に包まれ、オールスタンディングで盛り上がるステージ。

http://ameblo.jp/juggl-blog/image-12220714000-13801058185.html

 

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そしてJAERVが登場しました。
なんとなく空気感が変わります。
私はドキドキしてきました。

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ちょっと場違い?イエルブ大丈夫?とふと思いました。
ところが、そんな心配はすぐに飛んでいきました。

イエルブの音楽にロックファンが身を委ねて聞き入っていくのが
よくわかりました。
初めての感覚、
これはいったいなに?

拍手は次第に大きくなっていきます。
なんか楽しくなっていきます。

春になり、雪解けして、生命が芽吹くとき、
誰かに大切にされて、心からありがとうと言いたいとき、
そんな時に感じるウキウキ感、
明るい未来への希望、
そんな思いが心に浮かんでくるのです。

 

イエルブの演奏はそこにいた全ての人の心に届きました。
彼らの音楽はどこにおいても

子どもたちから年配の方まで、
男女も問わず、
好みの音楽のジャンルを超えて…

ダイレクトに届きます。

 

なぜ?
イエルブは自分たちの個性をきちんと持っているから、
モノマネでないから、
どんな状況でも
どんな場所でも
自分の音を楽しんでいるから…

みんなで音を重ねて、一緒に音楽を楽しもうね、
彼らの メッセージは私の心に響きます。

 

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この夜、ツイッターJAERV のことが飛び交いました。
日本で最初に表に出た夜でした。

JAERV met Tokyo Girls

 

68年ぶりのスーパームーン
アダムで起こった奇跡…
マリゴールドの魔法がかかった夜。

 

 

今朝、福島いわき市で震度5の地震がありました。
新月灯花のキャスは真っ先にいわきの子どもたちのことを思ったことでしょう。
本気で福島の子どもちのために、何度もいわきを訪れている彼女たち。
いわき街中コンサートで新月灯花に出会い、
新月灯花に魅せられたKディレクターは自分の命同様に大切にしていた
ギターを無償で譲ってしまいました。

 

山崎優子   '65 Vox Spider Ⅵ(ベース)

キャス   '56 Gibson Les Paul jr.
中野裕子   '68 Gibson SG Special
田中美知子   '67 Gibson Firebird

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ギタリストがギターを譲る?

最初は冗談かと思いました。でも本気でした。

弾かない自分が持っているより、

新月灯花に弾いてもらった方がいいのさ。とか言って。

きっぱり譲ってしまいました。

 

 

そして、彼女たちの本気さにイエルブも惚れ込んでしまいました。

ハロルドは翌日もアダムに行き、キャスと話しをしました。
言葉の壁は問題ではありません。

伝えたいことを明確に持っているもの同士、
お互いに尊敬しあえる音楽の共鳴。

私はとても感動しました。

 

JAERV HAS MET THE TOKYO GIRLS

 

確かに彼らは出会いました。
そして、新たな何かが始まりました。
何が出来上がっていくか
それを作るのはあなたかもしれません。

 

NO.112 JAERV いわきへの旅

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Jaerv がいわきに行って来ました。
今回の来日目的の一つに東日本大震災の被災地訪問がありました。
私は所縁のある福島県いわき市平で、ライブができるようにと準備を進めました。
その私の思いを知って、The Queen のマネージャーのKさんが全面的に協力してくれて、
対バンに実力派いわきシャープファイブのみなさんが出演してくださることに
なりました。

 

さて、いよいよ16日、出発。
積荷はほとんど楽器。

 

まずはいわき湯ノ岳展望台。
晴天の青い空、赤や黄色に色づいた山、光を受けて輝く碧い海、
美しい秋の自然にイエルブのみんなはふるさとスウェーデンイエテボリを思いながら、
ここはいい所だね、と感嘆の声をあげました。

 

小名浜ら・ら・みゅうで食事をしてから

東日本大震災のドミュメント写真や展示を時間をかけて熱心に見ていきました。

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どれほどの尊い命が津波によって奪われたかを話すと
大きくうなずきながら、悲しいねとつぶやきました。

 

 

津波の被害が一番大きかった豊間の海を一望にできる
塩屋崎灯台に登った時は、誰からともなく、歌が始まり、
アカペラの合唱になりました。
それは鎮魂歌のようにも聞こえました。

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この美しい海でもう泳げないなんて…… 悲しいね。

 

 

イエルブはフルート・サックスのヨエル、
ギターのホーランド、バイオリンのマルクス
ニッケルハルパのアンダース、パーカッションのトビアスの5人組です。
総じて真面目で、東北地方の人と通じるところがたくさんあります。
旅をするうちに一人ひとりの個性が見えてきました。

 

 

地元の人たちと交流したいという思いも強く、
地酒を扱う酒屋さんで初めて日本酒を味わいました。

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遠くからここまで来てくれてありがとう。
イエルブはみんなを元気にしてくれます。

 

 

いよいよ、The Queen でのライブが始まりました。

Pray from Fukushima  福島から希望の光を 

スウェーデン大使館後援のライブです。

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いわきシャープファイブのみなさんは作務衣姿で日本の曲をエレキギター

見事に演奏していきます。

 

 

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そして、イエルブ。この夜のライブでの演奏には深みが出ていました。
実際に全てが津波で流された場所を見て、思いが深くなったと話していました。
なんども映像で見たけれど、その場所にいくと、
全く自分の観念で理解していただけだと気付かされたとも言っていました。

 

次の朝、いわき市庁舎に行きました。
いわきでメセナ事業を展開されていらっしゃるM氏が
彼らを紹介してくださいました。
大きな応接室に通され市長代理の方と面会をしました。

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昨日の経験を通して見えて来た事を 話し、
アカペラで一曲歌を歌いました。

「愛はおどろくべき
どれほどの困難、暗闇の中でも、
耐えることができ、
その愛は世界を包みこんでいく」
という意味の歌でした。心に沁みる歌です。

 

その足で福島民報いわき支社も訪ねました。
取材も受けて、思いを語りました。

 

思いがあれば、必ず通じるものです。
ここでも先ほどの歌を歌いました。

 

 

イエルブの音楽は春の息吹、躍動感、喜び、
人生の輝きを伝えてくれます。

300年も前の音楽と、今の音楽、
それを見事に調和させた独自の世界観。

ニッケルハルパは国家資格がないと演奏者にはなれないという
スェーデンの魂を持って楽器です。
ケルティックなメロディーは思わず踊りたくなります。
その音楽が日本文化に触れ、どのように変化していくか楽しみです。

また、来よう ね。

来年のいわき街中コンサートに参加したいね。
いわきの人とイエルブ、みんなの心が一つになったいわきへの旅でした。

 

 

 

 

NO.111 哀愁と情熱のジプシーバイオリン 宮古 岩泉へ愛が届きますように

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金曜日、Jaerv イエルブ の5人が来日しました。

昨日、元気に初日のコンサートを下北沢音倉でしました。

素晴らしい演奏にその場に居合わせた全員が感動しました。

音楽に国境なんてないと思いました。

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イエルブのツアーが終わるとすぐに

次はハンガリーから素敵なミュージシャンが来日します。

 

そして、日本人で唯一、本場ハンガリー

ジプシーヴァイオリニストとして認められている古館由佳子が

気鋭のブダペストっ子ミュージシャンと共にふるさと宮古、岩泉への思いを込めて、

横浜でチャリティコンサートを開きます。

「マリゴールドの魔法」が初めてチャリティコンサートを開催することが決まり、

私はすぐに岩手に行きました。

自然の猛威の傷跡は空が青くて美しければ美しいほど、心に痛みを感じました。

復興支援という言葉が遠く思えました。

復興ではなく、自ら新しく作り直す力が必要なのかもしれないと思いました。

どう行動に移していくか、まだわかりません。

今、宮古と岩泉のためにできること、思いを伝えるコンサートにしたいと願います。

コンサートの告知は大切だとつくづく感じています。

どんなに素晴らしいコンサートでも、誰にも聞いてもらえなければ、

誰も知らないままです。

どうやって多くの人に来てもらえるかは課題です。

どうやって知らせるか… ポスターやチラシ、これはとても重要です。

今回のコンサートもどんなポスターにしていくか…

考えていたときに出会った一枚の写真。

宮古浄土ヶ浜の天空に広がる天の川の星空…

この 写真には宮古への愛が満ちていました。

撮影者の方に連絡を取り、ポスターに使用して良いかお聞きしたら、

快諾してくださいました。

自分の写真を使ってくれてありがとうと嬉しいお返事でした。

1人の人が幸せになり、元気になれば、隣の人に元気をわけていく…

この写真に惚れ込んだアートディレクターが、

心を込めて完成したフライア。

笑顔になって行きます。

そんな小さなことから始まっていけると思ったら、

自分に何ができるかと大袈裟に構えなくてもいいのだと思いました。

 

通常なら縦使いのポスターを横使いにし、

情報は裏にまとめるという大胆なチラシができました。

見ていると心が穏やかになる不思議なチラシになりました。

 

 

演奏者 のプロフィールです。

古館由佳子(ジプシーヴァイオリン)

岩手県宮古市出身。桐朋学園大学音楽学部卒。ハンガリーブダペストにて、ハンガリー最高賞であるコシュート・ラヨシュ賞受賞者のボロシュ・ラヨシュ、ヴァイダ・バルナバーシュにジプシーヴァイオリンを師事。2006年、ハンガリー国際ジプシーヴァイオリンコンクールにて、審査員特別賞、レメーニ・エデ協会賞、ハンガリー演奏家・舞踊家協会賞、をそれぞれ授賞。ロマ民族以外で、また、アジアの女性として初めての授賞として、ハンガリー国内外で話題をさらった。その後、マジャールTV, ドゥナTVに出演、特集番組が組まれた。
ヴァイダ・ジプシー・コンサート・オーケストラの共同設立者兼ソリスト
2012年と2013年には、ハンガリー国立博物館のコンサートに招聘され、大成功をおさめた。
これまでに、シャーンタ・フェレンツ、ロビー・ラカトシュ、ラースロー・ベルキ等と共演。
2014年ロサンゼルスで行われたWCOPA(ワールドチャンピオンシップ・オブ・パフォーミングアーツ)で、6つの部門においてそれぞれ金メダル受賞、加えて五つのカテゴリーにおいてチャンピオンとなる。
NHK深夜便出演、 NHKクラシック番組にハンガリー語対訳提供。
宮古市の実家は東日本大震災で被災。

 

コヴァーチ・カーロイ
(ジプシーチェロ)
ブダペスト生まれ。祖父は高名なジプシーヴァイオリニスト。6歳の頃からチェロを始め、8歳にはライコージプシーオーケストラ(子供オーケストラ)のメンバーとして世界中を演奏旅行した。ホンヴェード舞踊団、シャーンタ・フェレンツ、プカ・カーロイ、サライ・アンタル等のハンガリーのみならず世界で有名なジプシーヴァイオリニストの率いるバンドでソリストとして活躍。ニューヨーク・カーネギーホールシドニーのオペラハウス等で演奏。日本でも横浜のアルテリーベレストランでレギュラーバンドとして来日していた。

 

バログ・デジュー
(ジャズピアニスト)
ブダペスト生まれ。父は有名なジプシークラリネット奏者。バルトーク音楽院で10年間クラシックを学んだ後に、世界的なジャズピアニスト、サクチ・ラカトシュ・ベーラの弟子としてジャズピアノを学ぶ。15歳でブダペストジャズコンクールで優勝の後、モナコの超高級ホテル等のラウンジで長年演奏。アルベール王子の誕生パーティーに招待されピアノを披露。
2015年には、ブダペストバーピアニストコンクールで優勝。
世界的リゾートであるスイスの高級ホテルに招かれ、ラウンジ演奏している

 

宮古の特産品や、ハンガリーの手芸品の販売も行い、

その売上全てを支援金として、 直接、現地にお届けします。

11月25日 山手の洋館はクリスマスイルミネーションで美しく飾られ、

私の大好きなヨコハマになります。

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どうぞ、お出かけください。