アニメ「愛少女ポリアンナ物語」全51話が、
3月31日まで公開されています。
「作品を楽しんでいただくと同時に、日常の『よかった』を発見していただきたいという思いから選定いたしました。不安な日々を過ごされている方も多いかと思いますが、作品を通じてひと時の楽しみを提供できたらと思います」
と今回無料配信を始めました。
声優のお二人からのメッセージもあります。
どんな時にも「よかった」と思えることを探して前向きに成長して行くポリアンナ。ポリアンナの台本には毎週何十回も の「よかった!」がありました。一年間その言葉を言い続ける内に私の中でも新しい歯車が動き出すのを感じました。それはまるで魔法のことばのように。 堀江美都子
日本アニメーションの世界名作劇場「ポリアンナ」がYouTubeで無料配信されます!私の大好きな、ポリアンナの「良かった探し」。家の中で自粛せざるをえない子供達に、少しでも「よかった探し」をして笑顔でいて欲しい♡ そんな思いでの、急遽、無料配信です。お楽しみ戴けたら嬉しいです。
毎回、涙目になり、時には号泣してながら、
全51話を見終わりました。
子どもの時から大好きな「ポリアンナ」のアニメ化でしたが、
1986年放映当時は生まれたばかりの次男と
元気いっぱいの2歳の長男子育て真っ青中で、
たまにチラリと観るくらいで、全回観る余裕がありませんでした。
「若草物語」のジョー役でも大活躍!
女学校の憧れの先輩です。
ますます、今回は新鮮な思いでアニメを楽しみました。
ネタバレを多いに含む第一部のあらすじです。
父から教えてもらった「よかった探し」に精を出す元気で明るい女の子でした。
しかし最愛の父が亡くなり、東部ヴァーモント州「ベルディングビル」に住む叔母パレーに引き取られることになりました。
愛する姉を西部に連れて行ってしまった義理の兄を憎むパレーはポリアンナに愛情を感じることができず、キリスト教徒としての義務を果たすために引き取り、ポリアンナに屋根裏部屋を与えるなど、何かと辛くあたりました。
そんなパレー叔母の仕打ちや、悲しみや寂しさに負けず、父の教えの「よかった探し」をする健気なポリアンナは、召使のナンシーを皮切りに、孤独なペンデルトン氏、口うるさい寝たきりのスノー夫人の心を開き、また同じ境遇の孤児のジミーやペンデルトンの主治医チルトン医師と親しくなっていきました。
パレーもポリアンナの愛に触れ、心に光が差し、ポリアンナを屋根裏部屋から自分の隣室の部屋に変えるなど、大きな変化がありました。
ところがある日、ポリアンナは事故に遭い、脊髄損傷したことで歩けなくなってしまいます。
街中の人々がポリアンナのお見舞いにきて、パレー叔母はたいそう驚きます。
そしてみんなが口々に「よかった探し」のおかげで幸せになったとポリアンナに感謝するのです。
その意味を知らなかったのは自分だけだったと知り、愕然としますが、ナンシーから理由を聞いて納得し、心変えていきます。
心には愛が溢れていき、なんとかポリアンナの足を治そうとしました。
ポリアンナの足が手術で回復するという確信を得たチルトン医師はボストンで手術を受けることを強く勧めます。
初めはチルトン医師拒み続けたパレーでしたが、手術をすることを決心し、ボストンにいきます。
実は二人は昔の恋人同士で小さなケンカから別れてそのままになってしまったとわかり、ポリアンナは一策を講じ、二人の仲をとりもち、最後には歩行ができ、めでたし、めでたし!で終わります。
第二部は…ぜひこの機会にアニメを観てください。
さて、村岡花子先生がパレアナと訳した“Pollyanna”ポリアンナの
作者、エレナ・エミリー・ホグマン・ポーターは
1868年12月19 日、ニューハンプシャー州リトルトン出身の小説家です。
生まれながらに病弱でボストンのニューイングランド音楽院に入学しますが、
挫折し、24歳で結婚。マサチューセッツ州に住み、小説を書き始めました。
1913年出版の「少女パレアナ」、
2年後の「パレアナの青春」は大ヒットし、
「よかった探し」はポジティブに生きる力を多く人に与え、
「直面した問題の中に含まれる良い部分だけを見て自己満足し、
問題の解決にいたらないこと」
「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないこのに満足し、
上を見ようとしないこと」など
楽観主義、現実逃避の意味にも使われてしまいましたが、
何事も前向きにとらえる考え、今でいうアドラー心理学のポジティブシンキングに通じるかもしれません。
私は最初に読んだ子どもの時から、ポリアンナのお父さんが
「聖書には800もの箇所で『喜びなさい』と言ってるんだよ。
神さまは私たちにいつも喜んで欲しいって思っていらしゃる」
と言ったことを強烈に覚えていて、
自分でも「よかった探し」をしていました。
中学1年の夏休みの読書感想文は「少女パレアナ」でした。
すぐ、優等生の感想文を書いた後、ある出来事が起こり、
ひどく憤慨した私はその原稿用紙をビリビリに引き裂きました。
思春期特有の情緒不安定な時だったのでしょう。
泣きながら、「私はポリアンナのようになれない」と思い
かなりネガティヴな感想文に
書き直しました。
でも、夏休みが終わる頃には、
また書き直して提出した記憶があります。
大好きな「ポリアンナ物語」のアニメを
2020年、緊張感のある春に観ることができて嬉しかったわあ!
ぜひ、ぜひ、YouTubeでご覧ください!