港も見える丘から

人生のゴールデンエイジにふと感じることを綴っていきます

NO.144 ハノイ大聖堂(聖ジョセフ大聖堂)のミサ

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ベトナムキリスト教徒は10%で、

ほとんどがカトリック教徒です。

 

ハノイ大聖堂はパリ、ノートルダム寺院に似て、二つの塔を持つ、ネオゴシック様式

フランス軍に占領された1882年に建設が始まり1888年に完成しました。

ベトナムインドシナ守護聖人、聖ジョセフの名を冠した大聖堂は、

ホアンキエム地区ニャチャン通りにあり、

毎日、様々な国から引きも切らずに

多くの観光客がやってきます。

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もちろん、日本人観光客にも大人気で、

数多く並ぶおしゃれなカフェや可愛い雑貨屋さんを見た後に、

「クリスチャンじゃないけど、中も見たいからミサに行ってみよう!」

という気持ちになる良い立地条件です。

 


海外のカトリック教会はいつでも、誰でも入れるようにオープンにしてあり、

献金をして買ったろうそくを灯し、祈りを捧げる場所もあるところが多いですが、

こちらはクローズドでミサの20分ほど前から、

聖堂の左側の門と、聖堂の扉が開き、中へ入ることができました。

いくつか禁止事項がありますが、フラッシュなしなら

写真撮影も可能ということで、数枚撮れました。

 

 


6時少し前というには薄明かりの時間ですが、

ステンドグラスからは天上からの光が注いでいました。

 

ここは観光地でなく、神への賛美をし、

祈りを唱える場所ですよ…と説明がないけれど、

よくわかる雰囲気です。
すでに信徒さんがお祈りの言葉を唱えていました。

しかしながら、全てベトナム語で何もわかりません。

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私はカトリックでないので、式次第も分からず、

見よう見まねで参列していましたが、

言葉がわからなくても、心の扉を主イエスが叩いて、

私が心を開けている気がしてきました。

 


Chua チュアという言葉が頻繁に出てきます。

この言葉が「主は」とも聴こえてきました。

後で調べてみたら、ベトナム語でイエスをChúa Giêsuと

言うことがわかりました。

 


平日は朝の5時30分、夕方の6時15分から1時間のミサがあります。

日曜日は5時、7時、9時、11時、16時、18時、

20時と6回のミサがあるようです。

平日の夕方もざっと200人くらいの信者さんが集まっています。

 

神学校も併設されていて、若い神父さんも見受けられ、

全体的に形式的でなく、庶民の生活に信仰が根付いているように思えます。

 


かつてのこの国に戦争のあったことも知らず、

観光客として

教会を訪れる若い世代のために

簡単なリーフレットがあってもいいかなと思いました。

まず、私が欲しいです…

 


大きな聖堂ですが、パイプオルガンがなく、

小型の電子オルガンでした。

オルガンによる前奏、後奏の代わりに

信徒の賛美があるのかしらと思いました。

讃美歌の声は天まで届く、力あるものでした。

 

聖餐式が始まり、一人ずつ前に出て行きました。
私は迷わず聖餐のパンをいただきました。

カソリックプロテスタントともなく、

ただイエス・キリストの愛と恵の中で生かせて頂いているという

温かな慰めが満ちていくのを感じました。


喧騒の中の静寂を味わう感謝のひとときでした。

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